この記事でわかること
- 売り専で働くキッカケや理由として多いもの
- 金銭的理由をもっと詳しく
売り専と言えば「お金を払ってイケメンと関係を持てる店」としてゲイ男性のコミュニティとして欠かせない場所になっています。
真面目な恋愛を目指すゲイの中には、反対意見や拒否反応を示す人もいますが、ゲイ業界とは切っても切り離せない存在ですよね。
その業界で働いているボーイ(ウリセンで働く男性)の「働くキッカケや理由」は、さまざまなものがあります。
そこで今回、僕自身のキッカケや理由も踏まえながら、周りのボーイに聞いた話などを含めて紹介したいと思います。
売り専で働くキッカケや理由
「売り専になろうかな」と人に言うと、
- 絶対にやめとけ!自分を大事にしろ!
- 売り専で働くような人とは友達になりたくない!
- どうせお金が欲しいだけだろ?
など、真っ先に否定から入るような意見を言われます。
ただ実際に僕もそうなんですが、そのようなことを言われても売り専で働くことを選んでしまった理由を、それぞれのボーイにあります。
金銭的な理由
今はノンケも売り専で働くケースが非常に多くなってきていますが、ほとんどの人が「お金のため」と答えます。
ただ一言で「お金のため」とは言っても、いろんな理由があるんです。
本業だけでは生活できない
まず僕自身もそうだったんですが、「本業だけでは生活ができない」という理由です。
高校を卒業してから一般企業で働きだしたのですが、俗にいうブラック企業でした。
サービス残業ばかりで、いつまで経っても給料は上がらない。それどころかボーナスもカットされるような状況。
さらに休日はそんなに遊ぶお金もなく、日ごろの疲れがたまっていたので、とにかく睡眠を優先して堕落的に過ごす日々でした。
ただ、心の中では「こんな日々とはおさらばしたい」と思っていても、何か特別な資格があるわけでもなく、転職をすることもあの時は考える余裕がなかったです。
そんなときに売り専ボーイを募集している広告をネットで見つけて、ちょうど住んでいた場所からも遠くなかったので面接を受けることになりました。
そこで人気ボーイになり、「こんなにもお金を稼げるんだ!」と感激して今に至っています。(今は売り専とパパ活などをしながら生活をしています)
これはあくまでも僕の体験談になりますが、他のボーイに話を聞いても非常に多かったですね。
僕みたいに最終的に本業をやめるまではいかないですが、本業だけでは生活できないことがキッカケになっている子はマジで多いです。
※最近ではコロナなどで仕事が減ったり、失業して売り専で働くことになった子もいます
借金がある
次によく聞くのが、借金があるパターンです。
- 親が作った借金の返済のために働いている
- ギャンブルや競馬など、自分で借金を作ってしまった
- 奨学金を返済するため
借金と言っても、さまざまな理由の借金があります。
家族のために働いていたり、奨学金の返済のために働いているボーイは、けっこう普段から真面目なボーイが多かったです。
逆にギャンブルなどで借金を作った子は、あまり真面目ではなく、稼いだお金を使ってまたギャンブルに使う子が多かった印象です。
夢がある(普通のバイトだけじゃ稼げない金額)
- 将来的に自分の店を持ちたい(飲食店など)
- 今の間に稼いで早期リタイアをしたい
- どうしても欲しいものがあるけど高額すぎる
意外に多かったのが、将来設計をきちんとしたうえで、目標に向けて頑張っているボーイもいました。
芸能界に入りたい
ルックスが抜群に良い子に関しては、芸能界を夢見ている子もいました。
やはり売り専は風俗産業なので、芸能界とのつながりも多かったです。
あえて名前は出しませんが、売り専から芸能界デビューを決めた俳優も多くいますよね。(大物俳優にもいます)
特に新宿2丁目とかは、大都市の中にあるということで、芸能関連の仕事をしているお客さんが多いです。
そういった人たちから気に入られると芸能界や歌手デビューも夢じゃないので、その繋がりを目的に売り専で働いているボーイもたくさんいます。
シフトも自由で、稼ぎやすい・働きやすいというメリットもありますからね。
水商売からの転身
ノンケの世界であればホスト、そしてゲイの世界だとゲイバーの店子(従業員)から転身した人も多いです。(掛け持ちの場合もあり)
僕はホストの経験はないのでわかりませんが、ゲイバーの店子って時給制で想像以上に給料が少ないんですよね。
ホストでも売れない場合は全くお金になりませんが、そういう人たちがお金を稼ぐために売り専で働くことはよくあります。
セックスが好き
そして単純に「セックス」や「気持ちいいことが好き」という快楽主義者の人もいます。
もはや「セックス依存症」とも言えるレベルなんですが、どうせセックスをするのであればお小遣いも稼ぎたいというパターンです。
あまり表立ってボーイが口にすることはないですが、数としてはけっこう多いです。
最後に
売り専ボーイは、コツさえつかめば簡単に稼げるので「お金の亡者」というイメージがありますが、実際には事情を抱えたボーイも多くいます。
この業界がなくならないのも、需要と供給のバランスがあるからで、想像以上にハードなこともあるので立派な仕事と言えるでしょう。
売り専で働く=悪いことという考えはなくしていきたいですね!